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風邪をひいた時に珈琲を飲む効果

風邪をひいた時、珈琲を飲むと喉に良い。
そんなことを聞いたのは去年の話である。
風邪をひいた時は、極力刺激物は避けるようにしてきた。
緑茶などは薬の効き目を弱めてしまうとの情報もあり刺激のある飲み物は避けていたのだ。
それが全く正反対の情報が飛び込んできて、半信半疑でいた。
とにかく試そうにも、風邪をひくことも無く、しばらくこのことは忘れていた。
ところが、先週ひどい風邪をひってしまった。
当日は会議資料の提出日であり、とても会社を休める状態ではなかった。
解熱剤を飲んで、重い体を引きづるように出社した。
会社に着くころには、熱は落ち着いたが、喉が痛くて声が出せなくなっていた。
声が出せないので、相手には失礼だが、受け答えを筆談で許してもらった。
先輩社員からは、帰宅するように促されたが、その日の資料を纏めるまで帰れない。
何とか資料を取りまとめるも、その日の夕方には新製品のプレゼンが待っている。
およそ5分ばかりの短い発表であるが、この時ばかりは声を出さない訳にはいかない。
万事休すである。
何とか症状を改善させようと、昼食後は喉に利く薬を飲んだ。
しかし、効き目はすぐ表れず、喉の苦しい状態は続いた。
おまけに朝飲んだ解熱剤と相性が悪かったせいか、胸やけまでおこった。
机の前で咳払いを続ける姿に、さすがの上司も帰宅するようにと声を掛けてきた。
その言葉に救われたと思い、席を立った時、事務所のキャビネットの上にあるコーヒーメーカーが目に留まった。
その時、例の珈琲の情報が頭の中で過った。
何とかなるかもしれない。
そう思って珈琲を飲むことにした。


珈琲を口にすると、最初の一口で乾いていた口の中が潤った気がした。
更に喉越しが良く、2杯目、3杯目をお代わりしていた。
4杯目を飲み終わった時は、さすがにお腹が苦しくなってきたが、喉の状態がかなり楽になったのに気が付いた。
声はしわがれているものの、何とか発声できるようになった。
5分間のプレゼンくらいなら耐えられるかもしれない。
せっかく今日のために手筈を整えてきたのだから、おめおめ休む訳にはいかない。
上司には何とかなりそうですと伝えると、プレゼンの順番を一番最初に持ってきてくれた。
そして、実際のプレゼンでは、何とか発表を無事終え退席した。
出席者からの質問は一切なかった。
たぶん自分の声のひどさの所為であろう。
その日は早引けをして、自宅で寝ることにした。
夜の薬は特に飲まず、代わりに珈琲を7、8杯飲んだ。
熱も下がり、喉が良くなれば、明日も出勤できる筈、珈琲を飲んでいると、そんな風に確信できた。
翌日風邪の症状は、かなり落ち着いていた。
喉も楽になっていた。
しかし、完全に良くなった訳ではない。
やはり咳き込む症状は残っている。
上司に話すと、ちゃんとした薬を飲んで治療しろと言って怒られた。
薬でもない物に頼るのは限界がある。
効果が認められても、それも気休め程度の効き目であったりする。
それが今回の自分の反省点でもある。
しかし、今回のことで、インスタントコーヒーでは得られなかった効果が確認できたことは、大きな収穫であったと思う。
この事例はあくまでも民間療法の域を出ていないが、民間療法にも馬鹿にできない面がある。
今回ひどい風邪をひいたおかげで、良い経験をした。

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